特集

「設計力」のある工務店になる方法

他社と差をつける「設計力」を身につけよう

LIXILメンバーズコンテストから紐解く 「設計力」のある工務店になる方法

明日から活かせる設計の極意 「住宅デザイン教室」開催!

3.事例紹介_設計力がある工務店がつくった家はここが違う!

設計力のある工務店が作った家は何が違うのか?
ここでは2021年のLIXILメンバーズコンテスト上位入賞作品の事例を元に見ていきましょう。

(1)外観が違う!

暮らしの工房

以前から建っているように周りの風景に溶け込んでいるところが素晴らしいです。
建物全体の雰囲気、そして屋根がきれいにデザインされているところがポイント。
窓の配置が整っていて、嫌みがありません。

アプローチをどう作っているかも、外観を整えていくためにとても重要です。

この事例は、新潟という雪国のため、車庫から濡れないで家に入れるという機能面も評価されています。

派手なデザインでなくとも、周囲との調和により素敵な外観になっています。やりすぎないバランスの良い設計ですね。

バウハウス

屋根・窓の配置、アプローチ、建物の形が整っています。

窓の配置が上端を揃えていて、平屋の外観を際立たせていおり、軒の見せ方も細やかな気遣いがされています。
アプローチは玄関が丸見えにならないように、外構で壁を設置して気遣いがされています。

外構やアプローチは予算の関係であまり力を入れられないケースも多いのですが、ここは住宅会社の広告塔と考えて、しっかりと提案していきましょう。

にわとや

庭から考えて、プランが検討されています。

敷地の際に塀を立てるのではなく、余白を残して設計されているところもポイント。
アプローチにはシンボル的な木を設けており、玄関が丸見えにならないように配慮されています。

玄関を少し隠す配慮が素敵です。またシンボルツリーが庭全体のアクセントになっているところもポイントになっていますね。

(2)窓まわりが違う!

暮らしの工房

LDK大空間で窓がどういう役割を果たしているか?窓が高性能になっているため、その周りに住まう人が集まるようになったため、窓まわりへの配慮を重視しました。

床の高さに変化をつけることで、非常に味わいのある設計になっています。窓の高さに合わせてソファも配置されており、ダイニングからもソファ側の床を少し下げてあるため、窓の高さを揃え家具と一体の設計となっており、外部の池に向けて視線を抜けさせています。

この物件の場合、窓の外がどうなっているか?内側がどうなっているか?窓枠がどう処理されているか?の3点に配慮していくことが重要です。
冬の景色を家の中から楽しく見れることもポイントにして設計されているところも好評価です。

この雪が積もっている窓の写真、素敵ですね。雪国の住宅会社として、自然を活かした提案が出来ている印象です。

バウハウス

窓の外側にデッキを配置し、高台の地形を活かしています。

丘の上に建っているような素晴らしい屋外空間になっています。

地形を活かした設計提案が素晴らしいですね。昔アニメでやっていたアルプスの少女を思い出します。

にわとや

玄関としての機能だけでなく、土間として活用しながらセカンドリビングとしての機能も持たせているところがポイントです。

玄関もひとつの住空間として設計されていて感心します。半分外・半分内的な空間で、来客とお茶を飲んだりするイメージが湧きますね。

(3)敷地の読み方・活かし方が違う!

暮らしの工房

周辺との環境だけでなく、敷地ラインに対してどう配慮しているか?も重要となるポイントです。

道路面との進入路の関係や玄関位置だけでなく、敷地に対しての余白を持たせたりする配置計画も重要です。

(4)動線が違う!

暮らしの工房

アプローチから玄関への導線、住宅内部の表動線・裏動線の設計配慮、ダイニングとリビングの配置による余白の空間づくりが素晴らしい事例です。

部屋や用途を限定しない空間づくりは素敵ですね。ご家族の暮らし方をしっかり踏まえてのご提案だと思います。

Pick Up

建築専門誌編集長に聞く なぜ設計力が必要なのか? スーパー工務店への道

木藤 阿由子

株式会社エクスナレッジ

『建築知識ビルダーズ』編集長

木藤 阿由子

株式会社エクスナレッジ

『建築知識ビルダーズ』編集長

2002年 エクスナレッジ入社。『建築知識』編集部に所属。

2010年 『建築知識ビルダーズ』立上げ。編集長に就任。専門知識を活かした一般ユーザー向けの書類の編集も手掛ける。

LIXILメンバーズコンテストの審査員でもある木藤編集長が“設計力”の大切さを紐解きます。
ぜひご覧ください。

好評につき、2022年開催セミナーを再配信! 【無料】

昨年、期間限定で公開した木藤編集長のセミナーを好評につき再配信致します!
上記で紹介した2021年LIXILメンバーズコンテスト入賞作品の魅力をさらに詳しく解説するとともに、スーパー工務店に欠かせない”設計力”の必要性をズバッとお伝えします。

設計力のある工務店と設計力がない工務店の違い

~2023年8月31日(木)
終了致しました。
YouTube アーカイブ

2023年は6月20日に ライブ配信!【無料】

今年はライブで木藤編集長の開講前セミナーを実施致しました。
2022年のLIXILメンバーズコンテスト入賞作品の評価ポイントを解説すると共に、
作品の魅力を最大限伝えるInstagram活用術もお伝えします!

インスタによる集客が定着 写真に「設計力」の差が出る理由

〜2023年8月31日(木)
終了致しました。
YouTube アーカイブ

4.設計力を強化するため、住宅設計の基本を学びましょう。

この記事で見てきた事例のように、「設計力」は工務店にとってとても重要です。
Good Living 友の会は、皆さまの設計力アップのために、今期も会員さま限定で「住宅デザイン教室」を開催します。
著名な講師を揃え、すぐに活かせるテクニックが満載。ぜひご参加ください。

LIXIL メンバーズコンテスト 2023ロゴ

「LIXILメンバーズコンテスト2023」
応募者は
《特別価格》で受講できます。

LIXILメンバーズコンテストとは >

住宅デザイン教室<第2期> 2023年9月12日 開講

実績のあるデザイナーが、設計力アップに欠かせない基礎項目を凝縮し分かりやすく伝授します。

  • ■講義:全5回(2023年9月~2024年1月まで月1回開催)
  • ■形式:YouTubeライブ動画配信 1回120分(90分講義+30分質疑)
  • ■対象: Good Living 友の会 会員さま 限定
    • ・主に実務経験のある設計担当者(2級建築士相当の建築知識のある方)
    • ・住宅デザインの手法を見直し、機能とデザインを合理的に向上させたい方​
    • ・今後のLIXILメンバーズコンテストで上位入賞を狙う方​
  • ■費用:1名 3万円/全5回 ​(税別) ⇒《特別価格》​LIXILメンバーズコンテスト2023応募者 1名1万円/全5回(税別)

『住宅デザイン教室<第2期>』の追加募集をさせていただきます。
追加募集の締め切りは2023年10月9日(月-祝)まで。
ぜひ、お申し込みください!

第1回講義 2023年9月12日(火)開催 テーマ:小さな家 タイトル:小さな心地よい居場所に惹かれて 伊礼智先生の講義の一部を公開中!

追加募集にお申し込みになると、 この第1回講義の全編がアーカイブ動画で視聴でき、 さらに、2023年10月12日(木)開催の第2回講義からライブ受講が可能です。

<第2期>受講者の特典
2022年度に実施した<第1期>講義の
アーカイブ動画を
予習資料として
期間限定で視聴することができます。

住宅デザイン教室<第1期> 2022年に以下の講義が行われました

  • 建築家 伊礼 智 氏

    テーマ:設計の心構え 2022/9/8(木) タイトル:8つのものさし

  • エクステリアデザイナー 古橋 宜昌 氏

    テーマ:外構設計 2022/10/6(木) タイトル:住宅の魅力を最大化する「エクステリア計画 6つのレシピ」

  • 建築家 関本 竜太 氏

    テーマ:プランニング基礎 2022/11/1(火) タイトル:設計が上手くなるための3つのステップ

  • 建築家 三澤 文子 氏

    テーマ:リノベーション 2022/12/6(火) タイトル:既存住宅の改修への取り組み 5つの柱(築浅編) 2023/1/17(火) タイトル:既存住宅の改修への取り組み 5つの柱(築古編)

参加者の声

  • 京都府 株式会社木村工務店 藤本 景子 様

    すぐに実行できる講義内容で、とてもわかりやすい講義でした!

    外構やプラン、リノベーションなど、自分の中でもう少し詳しく知りたいと思っていたところをわかりやすく講義いただき、本当に毎回楽しんで勉強できました。「LIXILメンバーズコンテスト」に応募して「住宅デザイン教室」を受講する。この循環が次への励みになりとてもありがたいです。次回も楽しみにしています。

  • 千葉県 株式会社オカムラホーム 中島 重子 様

    若手社員のモチベーションアップにも有効だと思います!

    建築家の方のいろいろな考え方を知れて、全ての講義が勉強になりました。特に古民家リノベーションの回は食い入るように視聴しました。
    分がやってきたことが間違っていないと再確認できたこともよかったです。やはり好きでないと続けていけない仕事なので、若い社員のモチベーションアップという視点でもとてもいい講義だと思いました。

5.まとめ

  • 注文住宅市場において、「設計力のある」工務店というポジショニングを確立しよう
  • 価格競争に巻き込まれない、「付加価値+適正価格」で受注を確保していこう
  • 原価高騰に対応するために、「コンパクトに提案」することで建物価格を抑えよう
  • 業者選びはWEBが中心。HPやSNSで「素敵な設計提案事例」を発信しよう
  • 戸建住宅にこだわりのないお客様は予算に合わせて、リノベーション提案を行おう
  • 設計力に合わせて、性能面の提案もしっかりと行おう
矢印

お客様から選ばれる 「スーパー工務店(設計力のある工務店)」になろう!

\2023年6月20日開催/

インスタによる集客が定着 写真に「設計力」の差が出る理由

1 2