※LIXILメンバーズ通信2025年春号(2025/3)に掲載した記事です。
第3回/フォーカル照明の考え方と効果
第1回では多灯分散照明の実践方法としてフォーカル・アンビエント照明の考え方を、
第2回ではアンビエント照明の考え方について紹介しました。
最終回となる今回は、生活者にとってより快適な照明づくりのヒントも踏まえて、フォーカル照明について紹介します。
快適な空間づくりのためのフォーカル照明
住宅のインテリアは内装や家具、装飾の選定や配置など、生活者の個性が表れます。これを生かす照明に「こうあるべき」といった解答はありません。しかし、その実現は年々難しくなっています。なぜなら、明るさだけでなく、雰囲気や生活行為を満たす照明が求められるようになっているからです。
その解決方法にフォーカル照明があります。フォーカル照明には何かを目立たせるためのアイストップ照明と、視対象の識別に必要なファンクショナル照明の2つがあります。写真1はLDKの事例ですが、キッチンでは天井を照らす間接照明をアンビエント照明として、作業面を照らすファンクショナル照明は2灯用の角型ダウンライトでキッチンカウンターやダイニングテーブルを照らせるようにしています。手前のリビングルームはTVが置かれる想定の壁面を間接照明で、上から照らすことでファンクショナル照明兼アンビエント照明としています。また、天井面にはライティングレールを埋め込み、テーブルのレイアウトに合わせてスポットライトで照らすファンクショナル照明を組み合わせています。
写真1 アンビエント照明とフォーカル照明を組み合わせたLDKの事例
建築設計:一級建築士事務所 TKO-M.architects 岡村裕次
施工・写真提供:建栄
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