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住宅ローン利用者、4割以上「今後1年間で金利上昇」と回答

2024年1月29日

住宅金融支援機構(東京都文京区)は1月23日、2023年4月から9月に住宅ローンの借入れを行った人を対象に実施した「住宅ローン利用者調査(10月調査)」の結果を公開した。回答数は1500件。

住宅ローンの金利タイプは、「変動型」が前回調査(2023年4月)の72.3%から74.5%に増加。「固定期間選択型」は横ばいの18.3%、「全期間固定型」は9.3%から7.2%に減少した。

今後1年間の住宅ローン金利見通しについては、「現状よりも上昇する」が42.3%と前回調査より3.9ポイント増加した。「ほとんど変わらない」は3.6ポイント減の46.3%、「低下する」は0.5ポイント増の3.4%だった。金利タイプ別でみると「現状よりも上昇する」と考えているのは、「変動型」が約4割(39.3%)、「固定期間選択型」が約5割(48.5%)、「全期間固定型」が約6割(57.4%)にのぼり、全タイプで前回よりも増加している。

今後1年間の住宅ローン金利見通し(金利タイプ別)

今後1年間の住宅ローン金利見通し(金利タイプ別)

金利が上昇した場合の返済額増加への対応について、「返済目処や資金余力があるので返済継続」すると回答したのは「変動型」が32.2%(前回調査33.1%)、「固定期間選択型」が25.5%(同20.7%)とそれぞれ約3割となった。「繰上返済する(全部または一部)」は、「変動型」が39.7%(同36.3%)、「固定期間選択型」が45.2%(同46.6%)と約4割にのぼる。「借換え」は「変動型」7.1%(同9.1%)、「固定期間選択型」9.1%(同7.6%)、「見当がつかない、わからない」は「変動型」20.2%(同21.5%)、「固定期間選択型」18.2%(同25.1%)だった。

金利上昇に伴う返済額増加への対応(変動型・固定期間選択型)

金利上昇に伴う返済額増加への対応(変動型・固定期間選択型)