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7月の中古一戸建て、首都圏・近畿が反転上昇

2023年8月19日

東京カンテイ(東京都品川区)はこのほど、7月の主要都市における中古木造一戸建ての供給動向を発表した。首都圏、近畿圏で反転上昇、中部圏は2カ月連続下落した。

首都圏の中古一戸建ての平均価格は、前月比1.4%増の3881万円と反転上昇した。平均築年は前月比・前年同月比ともに若返った。東京都は5982万円(3.3%増)と反転上昇し、平均築年は前月比が2.8年、前年同月比は2.5年それぞれ若返った。神奈川県は4181万円(0.8%減)、埼玉県は2894万円(0.1%減)と、いずれも2カ月連続の下落となっている。千葉県は2811万円(2.5%増)と反転上昇。平均築年は千葉県を除き築浅化した。

都市別では、東京23区が1億1184万円(10.3%増)と2カ月連続上昇し、5月を除き1億円台で推移している。上昇幅は前年比・前年同月比ともに2ケタに拡大した。都下(3.4%増)は反転上昇、横浜市(0.5%減)は反転下落、川崎市(5.0%減)は2カ月連続の下落となった。相模原市(1.8%増)と千葉市(8.0%増)は反転上昇し、さいたま市(1.9%減)は反転下落した。

近畿圏は、前月比6.1%増の2838万円と反転上昇した。大阪府は13.6%増と大きく反転上昇。兵庫県も4.6%増と反転上昇している。京都府は0.9%増と2カ月連続上昇した。都市別では、大阪市が23.8%増の6920万円と2カ月連続で大幅に上昇した一方、平均築年は6.4年築古化している。堺市(6.7%減)は2カ月連続で下落。神戸市(7.4%増)、京都市(4.1%増)は反転上昇した。

中部圏は、前月比2.6%減の2386万円と2カ月連続で下落した。愛知県は1.0%増の3067万円と反転上昇し、平均建物面積が連続して拡大している。名古屋市は1.7%増の3920万円と反転上昇し、前年同月比も12.8%増とプラスに転じた。

宮城県は、前月比10.3%増の2934万円と3カ月連続上昇し、前年同月比も33.8%増と高い水準にある。平均築年は、前月比が4.7年、前年同月比が2.9年それぞれ若返った。仙台市は11.6%増と大きく反転上昇し、前年同期比も24.5%増となっている。

福岡県は、前月比5.5%増の2369万円と2カ月連続上昇し、前年同月比が27.0%増と大きくプラスに転じた。福岡市は6.1%減と反転下落し、前年同月比も1.3%減となっている。

調査対象は、敷地面積100㎡~300㎡の木造住宅で、最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の物件。

三大都市圏の中古一戸建て住宅平均価格推移