法改正・補助金等について

35歳未満の「若年、女性建設労働者」の雇用で助成金

2023年5月22日

厚生労働省は、建設事業主向けの「若年・女性建設労働者トライアルコース」として、35歳未満の若年者や女性を原則3カ月間トライアル雇用する事業主に対して助成をしている。一般向けの「トライアル雇用助成金」(1カ月あたり最大4万円)と併せて受給することもできる。「若い人を雇ってもすぐに辞めてしまう」「女性を雇うのは初めて」「会社になじむかどうか分からない」と不安がある場合に活用したい。

種類は「一般トライアルコース」と「障害者トライアルコース」の2種類。雇用対象は35歳未満の若年者または女性で、建設工事現場での現場作業に従事することが条件となる。大工、左官、配管工などの技能者や施工管理技術者は対象だが、設計、測量、経理、営業などに従事する者は対象外。

事業主側は、▽中小事業者(資本金額または出資総額が3億円以下、または常時雇用者数が300人以下)であること▽土木、建築、その他工作物の建設などの事業者▽2023年度の雇用保険料率が18.5/1000─などの条件がある。

支給額は1カ月あたり最大4万円月で、「トライアル雇用助成金」(一般トライアルコース)も受給した場合は合計最大8万円に。一人親の場合はさらに1万円プラスとなる。途中解雇・退職した場合は、就労日数に応じて支払われる。支給期間は3カ月。

主な助成対象工事は次の通り。

▽大工工事(大工・型枠・造作工事)▽左官工事(左官・モルタル・モルタル防水・吹付け工事、他)▽とび・土工・コンクリート工事(鉄骨組立・くい打ち・基礎・コンクリート打設・地盤改良・ボーリンググラウト工事、他)▽石材(石積み・コンクリートブロック積み工事)▽屋根工事▽電気工事▽管工事(冷暖房設備・空調工事、他)▽タイル・れんが・ブロック工事(タイルなどの取付工事)▽鉄筋工事▽舗装工事▽ガラス工事▽塗装工事▽防水工事▽内装仕上工事(インテリア・天井仕上・壁張り工事、他)▽造園工事▽建具工事(金属製建具取付け・サッシ取付け工事、他)