法改正・補助金等について

住宅省エネ2023キャンペーン事前登録開始 早めの対応を

2023年3月7日

国土交通省、経済産業省、環境省はこのほど、3月下旬から実施する「住宅省エネ2023キャンペーン」の公式サイトを開設し、事業者の事前登録を呼び掛けている。「住宅省エネ2023キャンペーン」は、各省が行う住宅の省エネ化を支援する補助金事業「こどもエコすまい支援事業」、「先進的窓リノベ事業」、「給湯省エネ事業」の3事業を合わせて推進するもの。登録事業者にはすべての事業を統括したアカウントが発行され、消費者に代わって交付申請などの手続きを行うことが可能となる。交付申請期間は各事業とも3月下旬から予算上限に達するまで。締め切りは予算上限に応じて公表されるが、終了直前には申請の殺到が予想されることから、早めの対応が求められる。各事業のポイントをまとめた。

住宅省エネ2023キャンペーンはじまります。

交付申請期間は各事業とも3月下旬から予算上限に達するまで。終了直前には申請の殺到が予想される

リフォームも対象「こどもエコすまい支援事業」

「こどもエコすまい支援事業」(国土交通省:予算1500億円)は、子育て世帯や若者夫婦世帯がZEHレベルの新築住宅の取得、省エネ改修などを行う場合に適用。新築住宅には▽床面積が50㎡以上▽土砂災害特別警戒区域外に立地▽交付申請時に一定以上の出来高の工事完了―などの条件がある。リフォームは事務局に登録された建材・設備を利用した工事が対象。補助対象者は、子育て世帯は子の年齢が18歳未満、若者夫婦世帯はいずれかが39歳以下。補助額は新築が1住戸につき100万円、リフォームが5万円から60万円。契約日は不問で、工事の着手期間は22年11月8日以降。

上限内で複数申請可能「先進的窓リノベ事業」

「先進的窓リノベ事業」(経済産業省・環境省:予算1000億円)は、建築から1年以上経過した住宅で窓の断熱改修を行う場合に適用。基準を満たした製品を利用すること、登録事業者と工事請負契約を締結することが条件となる。工事内容はガラス交換、内窓設置、外窓交換(カバー工法・はつり工法)。補助額は工事の内容、対象製品の性能・サイズなどにより異なり、1戸あたり200万円が上限。上限に達するまで複数回申請できる。工事請負契約日の期間は22年11月8日~23年12月31日(最終)まで。着工日の期間は事業者登録の申請日以降。

導入・リース時に定額補助「給湯省エネ事業」

「給湯省エネ事業」(経済産業省:予算300億円)は、新築・既存住宅に高効率給湯器を導入・リース利用する場合に適用。高効率給湯器の種類に応じて定額を補助する。家庭用燃料電池(エネファーム)は1台につき15万円、ハイブリッド給湯機およびヒートポンプ給湯機(エコキュート)は同5万円。手続代行者は、新築注文住宅は建築事業者、新築分譲住宅は販売事業者(販売代理を含む)、リフォームは施工業者、リース利用はリース事業者。契約日の期間は22年11月8日~23年12月31日(最終)。着工日の期間は事業者登録の申請日以降。