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トライアル雇用助成金─育児での離職者やシニア層など幅広く

2023年5月17日

厚生労働省では2023年度も引き続き、就職困難者の試行雇用に対して助成を行う「トライアル雇用助成金」(一般トライアルコース)を実施している。今年度は3月31日で新型コロナウイルス感染症対応のコースを終了し、新たに5月30日から、ウクライナ避難民を試行雇用する事業主に対する助成金を開始する。

「トライアル雇用助成金」は仕事の経験不足や特別な事情などから、これまで就職が難しかった求職者を原則3カ月間トライアル雇用する事業主に対して助成を行うもの。ハローワークに登録している常用雇用希望の求職者のうち、▽過去2年以内に2回以上離職や転職を繰り返している者▽離職している期間が1年を超えている者▽妊娠、出産・育児後1年以上離職している者▽55歳以上で職業に就けていない者─などを対象としている。

他に、就職する際に特別な配慮を要する求職者(生活保護受給者、一人親、日雇労働者、季節労働者、永住帰国者、ホームレス、生活困窮者など)なども対象に。5月30日からはウクライナ避難民のうち、出入国在留管理庁発行の「ウクライナ避難民証明書」または就労可能な在留資格を所有する者についても対象に加わる。

支給額は最大4万円×3カ月

支給額は1カ月あたり最大4万円。例外として一人親は5万円。途中解雇や希望退職した場合は、就労日数に応じて支払われる。支給期間は3カ月。1週間の所定労働時間が通常雇用の労働者と同様であること(30時間以上、日雇い雇用は20時間以上)も雇用する際の条件となる。