LIXIL MEMBERS CONTEST
2025 REPORT

住宅の未来を切り開く
「LIXILメンバーズコンテスト 2025」レポート

住宅の未来を切り開く
「LIXILメンバーズコンテスト 2025」
レポート

2026年3月5日、舞浜のシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルにて、「LIXIL メンバーズコンテスト2025」が開催されました。「いい家、いい暮らし」を追求するプロフェッショナルたちが集う本コンテスト。全国から数多くの優れた作品が集まるなか、応募総数は約3800件(昨年度実績2843件)規模にのぼり、その頂点を決める最終審査が行われました。 会場には全国から選ばれた受賞者約80名が集結。YouTube でのライブ配信も行われ、業界全体が注目する中での開催となりました。

栄えあるグランプリは、
【新築部門】阿部建設 株式会社(愛知県)、
【リフォーム部門】株式会社 イン&エムスクエア(福岡県)が手にしました。

開催日: 2026年3月5日
会場: シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル

栄えあるグランプリは、
【新築部門】
阿部建設 株式会社
(愛知県)、
【リフォーム部門】
株式会社 イン&エムスクエア(福岡県)が
手にしました。

開催日: 2026年3月5日
会場: シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル

メンバーズコンテスト2025の審査員紹介

新築部門 審査員長
伊礼 智
伊礼智設計室 代表

リフォーム部門 審査員長
三澤 文子
エムズ建築設計事務所
代表

審査員
伊香賀 俊治
慶應義塾大学 名誉教授

審査員
古橋 宜昌
有限会社
エクスプランニング 代表

審査員
木藤 阿由子
株式会社エクスナレッジ
『建築知識ビルダーズ』
編集長

公開審査に先立ち、主催者を代表して株式会社LIXIL 執行役専務LIXIL ハウジングテクノロジー担当 吉田聡より挨拶があり、続いて、グッドリビング研究所所長の冨島より今回のコンテストについて説明がありました。

プレゼンテーションによる審査開始

公開審査には新築・リフォーム各部門から選ばれた各3社・計6社の代表者が登壇。審査は各社8分間の持ち時間によるプレゼンテーションと、その後の質疑応答形式で進行しました。

【 新築部門 グランプリ候補 】

株式会社 KEN 建築工房(大阪府)
作品名

光降り注ぐ渾然とした家

住まいと仕事場を適切な距離でつなぐ丁寧な設計。吉野産床材のゆたかな質感、植栽を施した石敷き土間は、屋内外が入り混じるような構造で光と緑を日常に届け、暮らしに寄り添う配慮が随所にみられる点が評価されました。

阿部建設 株式会社(愛知県)
作品名

土間リビングと薪ストーブのある家

土間リビングと薪ストーブを核に、住まいと緑豊かな庭が溶け合うよう設計されています。UA 値0.36 の高断熱性能を備え、大開口から景色を取り込みつつ高い快適性を確保。四季の移ろいを感じる開放的な住空間が、家族の時間を彩り、日々の暮らしの質を高めた点が評価されました。

株式会社 Knot 建築企画(福岡県)
作品名

波津の家(O・I様邸)

切り取られた敷地の個性を最大限に引き出した設計。優れた断熱性能を確保しながら、圧巻のパノラマ眺望を見事に成立させている点が高く評価されました。配された岩や植栽が室内へと自然の息吹を運び、住まいに居ながら外の豊かさを享受できる心地よい環境を創出した点が評価されました。

【 リフォーム部門 グランプリ候補 】

古川製材 株式会社(岐阜県)
作品名

『減らす』からはじまる、豊かな暮らし

建物と外構を一体で再構築し、街並みに開きつつ落ち着いた佇まいを実現。適度な視線制御と丁寧な室内構成、数値で示された耐震性能の向上は、住まいの安心を確かなものとし、永く住み継ぐ価値を証明している点が評価されました。

株式会社 イン&エムスクエア(福岡県)
作品名

朽網の古民家リノベーション

広すぎる古民家の一部を減築し、玄関や欄間の趣を残して全体を穏やかに整えたリノベーション。既存の魅力を活かしつつ、耐震診断と補強を徹底。ビフォーの課題を的確に捉えた無理のない提案が、長く住み継げる住まいへと導いている点が評価されました。

松代建設工業 株式会社(長野県)
作品名

和の風情と時間を受け継ぐ住まい

既存の骨組みを活かし、現代の暮らしやすさを高い精度で再構築。特に動線整理は秀逸で、採光の工夫によって新築にはない独創的な空間を創出しています。断熱計画も丁寧に行われ、リノベーションならではの価値を最大化した点が評価されました。

審査員による鋭い質問に対し、設計の意図や施主の想いを熱く語る登壇者の姿が印象的でした。会場の参加者にとっても、プロフェッショナルな設計思想を学ぶ貴重な時間となりました。

各賞の発表

審査員によるグランプリ選考の間、会場では地域最優秀賞をはじめとする各賞の表彰式が行われました。

地域最優秀賞

全国の各エリアから計32作品(新築・リフォーム各16作品)が選出。

【 新築部門 受賞者一覧 】
  • Einbuild(株) 北海道
  • (株)美・中川工務店 山形県
  • (株)暮らしの工房 新潟県
  • (株)サンハウス 茨城県
  • (株)OKUTA 埼玉県
  • (株)ウッディホーム 千葉県
  • 明友建設(株) 東京都
  • (株)桜建築事務所 神奈川県
  • 正栄産業(株) 富山県
  • (株)田中工務店 岐阜県
  • Livearth×OhashiArchitects 岐阜県
  • 大幸綜合建設(株)(DAIKOstyle) 大阪府
  • はだしの家.(株) 兵庫県
  • (株)真建ホームズ 愛媛県
  • (株)トピア 山口県
  • エコワークス(株) 福岡県
【 リフォーム部門 受賞者一覧 】
  • (株)T’sCREATE 北海道
  • (株)サイトーホーム 弘前店 青森県
  • LIXIL リフォームショップ アントール 石川県
  • (株) サンポウ ドクターリフォーム
    ・Banana works LABO
    栃木県
  • (株)YAMAMAN 埼玉県
  • (株)田辺工務店 神奈川県
  • (株)アービック建設 千葉県
  • ホームテック(株) リフォームプライス杉並店 東京都
  • (株) 米山住研 山梨県
  • 橋本工務店 静岡県
  • (株)ビエンカサ 滋賀県
  • (株)大庭工務店 大阪府
  • 前川建設(株) 兵庫県
  • さくら建設(株) 広島県
  • (株)うずくぼ工房 愛媛県
  • 越口建設 長崎県

ベストクラフトマンシップ賞

新築部門 株式会社トピア「川島の家
リフォーム部門 株式会社うずくぼ工房「「ほっとする」懐かしさのある素敵な我が家

地域最優秀賞受賞者同士の互選により、職人の技が光る作品として、新築部門は、株式会社トピア様、リフォーム部門は、株式会社うずくぼ工房が選ばれました。

ライフイノベーション賞

自然素材の活用や耐震等級3の実現に加え、
将来的な全国へのノウハウ普及を見据えた
「地域産業の新たな可能性を拓く試み」
として高く支持された、
株式会社Lib Work「Lib Earth House model B
が選ばれました。

街づくりや宿泊施設、賃貸物件、モデルハウスなどにおいて、新たな可能性を見出し、地域への貢献や需要の創出につながる作品・取り組みに贈られる、ライフイノベーション賞には、独自開発の3Dプリンター住宅における卓越した技術力と、術用的な課題解決への姿勢が評価されました。

LIXIL デザイン賞

LIXILの製品を効果的に活用し、
住宅の価値を一層高めた2つの作品に
LIXILデザイン賞が贈られました。
株式会社有本建設
とんがり屋根の家
アドヴァンスアーキテクツ株式会社
SMQ-house」 」

各賞の表彰のあと、
新築部門、リフォーム部門の
グランプリが発表されました。

【 新築部門 グランプリ 】

阿部建設 株式会社(愛知県)
作品名

土間リビングと薪ストーブのある家

評価ポイント: 同社にとって「3 度目の正直」での悲願のグランプリ受賞となりました。施主一人ひとりと向き合い、薪ストーブと土間を中心とした暮らしを、高い施工精度と意匠で実現した点が決め手となりました。
審査評: 総合的にバランスが良く、道路から見た佇まいが良い点も評価しました。高断熱高気密でありながらエアコンだけに頼らず、薪ストーブメインで冬の暖をとっている点に驚かされました。床下エアコンがもたらす健康面での効果もぜひ継続的に確認してもらえることを期待しています。

【 リフォーム部門 グランプリ 】

株式会社 イン&エムスクエア(福岡県)
作品名

朽網の古民家リノベーション

評価ポイント: 広すぎる古民家を一部「減築」することで住まい全体を穏やかに整え、古き良き佇まいを丁寧に守りながら現代の快適さを融合させた設計が高く評価されました。
審査評: 家のカタチがこの地域の風景にとてもよく溶け込んでおり、手直しして住み継いでいる暖かさを感じされるのがとてもよい。堅実で安心感のある設計で、性能もきちんと向上している点も評価につながりました。

公開審査に残られた6社が手掛けられた住宅はどれも甲乙つけがたく、3800余りの応募作の頂点に立つ素晴らしい作品でした。

審査員による総括

大会の締めくくりとして、事務局山本の司会で審査を務めていただいた5名の審査員による総評が行われました。「審査基準」と「今後の家づくりに期待すること」をひとことでフリップで表現していただきました。

伊礼 智氏「総合力・誠実さ」

総合力の高さを審査のポイントにしながら心惹かれるものがある作品をグランプリ候補に選びました。常に誠実であること、住まう人が理解できてメンテナンスしやすい家を作ることが地域工務店にとっての誠実さだと考えています。

三澤 文子氏「物語/ 価値」

リフォーム部門は性能向上をおこなった上でていねいに設計していること、物語を紡いでいるかを評価のポイントにしました。これからの家は、きちんとお手入れして価値を高めて住み継いでいく家にしていくことが大切だと思います。

伊香賀 俊治氏「健康/ ライフサイクルカーボン」

高い断熱気密性能で住んでいるご家族の「健康」を実現できているか、地域の工務店ならではおつきあいの中でそれを継続して叶えてほしいと願っています。これからの家づくりは、建物を建ててから壊すまでが問われる時代になります。制度的にもロードマップが示されており、みなさんには脱炭素を考えた家づくりのリーダーシップを取っていただけたらと考えています。

古橋 宜昌氏「総合力・誠実さ」

断熱や気密といった数値で表す性能だけでなく、光や風、風景も含めて「心地よさ」を感じられる、中間領域を作り込んだ作品を選びました。庭のない地面がコンクリートで固められた家が多いのが現実ですが、子どもたちがそれが当たり前にならないよう、木を一本でもいいので植えてほしいと思います。家+庭ではじめて「家庭」になると思います。

木藤 阿由子氏「これから/ 脱平成」

いまの厳しい時代の流れや多様化している家づくりのなかで、波及効果のある家を選びました。建材/ 物価高騰のいま、普通のサラリーマンだと、家づくりで「夢」は叶えられなくなってきました。資産価値や対価の説得力がこれからの家づくりには求められていると考えています。

表彰式のあとの懇親会は同じシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルで行われ、受賞者、審査員、参加者が自由に交流する貴重なひとときとなりました。今回のコンテストを通じて、素晴らしい作品や取り組みに出会えたことを大変光栄に思います。今後も、皆様のビジネスのさらなるご活躍を心よりお祈り申し上げます。

今回のコンテストを通じて、
素晴らしい作品や取り組みに
出逢えたことをたいへん光栄に思います。
次回もたくさんのご応募を
お待ち申しあげます。

グランプリ受賞者のインタビュー